《コラム》間違った補強政策が招いた浦和の現状

浦和
イメージ転載元soccer-king.jp


17日に行われたACLのGL第3節、浦和はアウェイで北京国安と対戦し、0-2で敗れた。

浦和はこれでACL3連敗となり、決勝トーナメント進出が絶望的になった。

すべての試合で通じて言えるのが、守備的アプローチの選択ミスだと筆者は考える。

浦和の実践する守り方は、敵との距離を詰めながらリトリートするディフェンスのやり方でJリーグでは通用する。しかしACLの舞台ではそれがなかなかハマらない。

日本がグループリーグで対戦する韓国、中国、オーストラリアらライバルはどの国の選手も総じて日本の選手よりもフィジカルが強く、球際にも厳しく当たってくる。(ラフプレーも再三見られるが)

フィジカルを全面に押し出した戦術を採用するJのクラブは少なく、その結果ピッチ上で繰り広げられる普段とは異なるサッカーに戸惑い、簡単にポストプレーを許し、競り負けるシーンが度々散見する。

結果的にDFラインはズルズル下がり、押し込まれた状況を生み出してしまう。

浦和の場合、押し込まれる状況を打破する上で最も鍵を握るのが興梠だ。Jリーグ屈指のボールキープ力を誇り、それは様式美さえ感じる。

しかし怪我明けでまだ100%のコンディションではないため無理をさせられないのが現状でアジアの不振にも少なからず影響を及ぼしている。


この試合に限って言えば、再三に渡り浦和ゴールを脅かしたダムヤノビッチ、そして先制点を挙げたバタジャの両外国人にやられた印象が強い。


広州を筆頭に強力な個の力を持った助っ人が今の中国のクラブには多数存在するが、北京国安もその例から漏れない活躍を両助っ人はみせた。


では“大型補強”をシーズンオフに敢行した浦和の助っ人事情はどうか。


最近、選手の契約満了を狙い0円補強を続けている浦和は今季スロベニア代表で前大宮のズラタンを助っ人として補強。

しかしまだ本領発揮とは到底言えず、今回の試合でも怪我の影響でベンチ入りも果たしていない。

とはいえ、ズラタン1人がコンディションを整えたところで、チームをアジアの舞台で勝たせるようになるとも思えない。

なぜなら、アジア全体のレベルの向上ももちろんあるが、ズラタンは元々、生粋の点取り屋ではなく、周りを生かしながら自分も生きるタイプだからだ。


クラブも監督もズラタンの利他的メンタリティーを評価して獲得に動いたと筆者は考えている。


ただ、今の浦和に必要な選手は他の日本人選手を含めて、そういった選手だろうか。補充、補弱とも揶揄される今回の補強は今の所目に見えた結果が残せていない。


シーズンは開幕したばかりとはいえ、ACLはすでにGLの半分を消費している。


フロントは今年の補強についてACLを含めたタイトル獲得に向けての補強だと語っていたが、結果はご覧の通り。

ペトロビッチは現在ローテーションを採用しているがそれが裏目に出ており采配にも疑問が残る。

ペトロビッチ体制も四年目。


ACL敗退が濃厚となった今、気が早いと言われるかもしれないが、来季以降のプランをクラブは本格的に練り直す必要がある。

0円補強、ユース出身選手を放出してまで徹底されたサンフレッテェ化、この4年で浦和フロント陣営が行ってきたやり方は結果を残せなければ意味を成さない。


クラブには知らず知らずに無冠の代償として集客率の低下を招いた現状をしっかりと直視してほしい。



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