《コラム》 世間を騒がせた末、強行されたカタールW杯開催。腐りきった内部改革に今こそ動くべき

カタールW杯
イメージ転載元goal.com


元々「疑惑」づくめのカタール開催だっただけに今回の冬季開催には開いた口が塞がらなかった。


その疑惑というのは、FIFAの理事に投票過程で金銭のやりとりがあったことをイギリス紙サンデー・タイムズが報じたことがきっかけだった。


当初、潔白を証明するために設立された独立倫理委員会の調査の元、不正がなかったことが発表された。

しかし調査を行っていた調査部門の責任者であるマイケル・ガルシア氏が自身の報告書がねつ造されたと語るなど状況は混沌を極めた。


結局ガルシア氏の主張は証拠不十分としてFIFA上訴委員会はこれを棄却。その結果ガルシア氏は調査責任者としての役職を辞職し真相は分からぬまま。


これがカタールW杯の不正疑惑の簡単な流れだ。


4年に1度の祭典であるだけではなく、巨額の金が動くイベントなだけに不正の1つや2つ行われていても不思議ではない。


ただ、最近のFIFAのやり方は目に余るものがあり、見過ごすことはできない。冬季開催の強行は勿論のこと、不利益を食うクラブ側、選手への配慮が微塵も感じられない。


カタールのW杯招致運動の公約として「エアコンスタジアム建設」があった。

要は、夏にカタールは気温が最大で50度近くまで上がる、その環境で選手達はプレー出来ないため適正気温を常に保てる近未来のスタジアムを建設するということだった。

しかし、この公約が実現可能と踏んでカタール招致を決定したはずが、蓋を開ければ、構想に無理があることが分かった。

元々「エアコンスタジアム建設」自体カタールが本当に取り組む意思があったのかさえ疑わしいが。

結局、開催地決定から5年して新たな反響を呼ぶことになる冬季開催を発表した。

11月20に開幕し、決勝は12月18日に行われることが既定路線のようだが、11月から12月はJリーグを含め、世界の主要リーグはリーグ戦の真っ只中で、無論各国リーグの連盟は猛反発している。


場当たり的な対応を続けてきた以上、各方面から猛反発を受けるのをFIFAも分かっていたはずだ。


第一、選手、各リーグに日程の調整を強いることで摩擦が生まれることよりも、開催地の代替え地を決め、今まで通りの開催日程で事を進める方がより建設的なのは明白だ。

ブラッター会長を主にFIFAは7年の準備期間があること、クラブと同意していることを強調しているが、あくまでプレーするのは選手達で、W杯イヤーのみならず、前後のシーズンへの影響も必至。

FIFAのジェローム・ヴァルケ事務総長が我々はサッカーを壊しているわけではない発言していたが、利益優先に事が進んでいるのが明白な状況で、この発言自体正気の沙汰とは思えない。


金にまみれたW杯と揶揄される2022年カタール開催のW杯。


今年の5月に次期FIFA会長総選挙が行われるが、そこで内部改革を断行できる人物が当選しなければ今後も選手、クラブを無視した利益偏重したW杯が行われることになるだろう。


個人的には立候補を明言しているフィーゴに期待しているが如何に。





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